[ 浮 袋 ] 浮袋抱えたまま 探す事も許されず なんて残酷なんだ 君は 砂漠に曳いた 一縷の逃げ道 それは 君のなのか? 俺のなのか? 充満した俺に 君はいつまで 沈黙を強いるつもりなんだ 君が好きな濃度の空で 俺達の線が交叉するのか 未だわからない そうだろ? © 2004 五月雨 All rights reserved. [ 穴 ] 君は今 俺の声を聞いちゃいない 俺の瞳孔を見ちゃいない 知ってるさ そんなこと ここに1cmの穴を掘ることに決めたんだ 人差し指で ここに何を埋めたか 何年先でもいいから 見に来いよ © 2004.08.028 五月雨 All rights reserved. [ 彼方の銃声 ] また一人撃たれたみたいだ 何度でも撃てばいいさ それで君の気が晴れるのなら 俺は君の細い指先が好きだ 窓辺で静かにレースを編む 君の芳香が しつこい毒虫の群れを追い払ってくれることを願うよ 俺は少し散歩してくるから 君も好きにしろ 深呼吸でもしてさ © 2004.08.03 五月雨 All rights reserved. [ 頼むから ] シェルターを抜けて やっとわかったよ なぜ皆が 俺を責めてたかってこと なぜ君が 俺を守り抜いていてくれたかってこと やっとわかったよ 部屋の壁ばかり見つめていた俺 君は黙って手を引いた 気が付けば 俺は君の店で レコードを選んだりグラスをかきまわしたりしてたよな 夏の日は 無言でボートで揺られてて 裸足で公園を ゲラゲラ笑いながら歩きまわった 夜明けの車道で 嬌声を上げながらタイヤを転がし サツにも引き取りに来てくれたよな すまなかった 君は俺を殴りもせずに 黙って連れ帰ってくれたよな 鉄パイプ片手に 俺を追ってくる暴漢を 追い払ってもくれたよな ありがたかったよ 心から 俺 君がいなくなるって聞いた時 俺の内臓 全部取ってくれてもいいって思ったよ これは本当だ PCを前に 1時間座っていたんだ 神様は 俺の前から突然に 何もかも奪うんだ いつもそうなんだ 全部持っていってくれよ 血も 内臓も 俺のなにもかも 君が世界に居てくれるなら 畜生 連れていかないでくれ 俺から君を 奪わないでくれ © 2004.08.03 五月雨 All rights reserved.
by o-bleneri
| 2005-03-28 00:00
| 創作
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