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Ⅱ 依存性(一人では生きていけない人々) 

ノ*;-;)ノ




特徴・・・・・・・・・≪赤ん坊と献身型≫
依存性パーソナリティ障害(以下依パ)の特徴は、自分の主体性を放棄し、他者に委ねてしまっていることである。(略)
依パの人は、自己主張を抑えてしまう。相手とケンカしたり、嫌われるのを恐れて、相手に合わせてしまうのだ。自分の気持ちをいわずに我慢しているうちに、本当は自分が何を望んでいるのか、自分がどういう人物なのか、自分でもわからなくなっていることも多い。
そのため、余計周囲の人に左右されたり、流されやすい傾向にある。依パの人は、自分の意志や気持ちではなく、周囲の状況に合わせて、人生を決定してしまうのである。(略)

≪一人が苦手≫
依パの人は、一人が苦手で、いつも一緒に時間を過ごす相手を求めてしまう。
孤独になるとすべてがつまらなく思え、空虚に感じて、つい電話をかけて友人を呼び出したり、喋ることで自分を紛らわすのだ。
その人なしでは生きていけないと思っているのに、実際別れてしまうと、すぐに新しい恋人とくっついたりする。
依存症の人は、孤独が苦手で、代わりに自分を支えてくれる人に、頼ってしまうのである。
しかも恋人の選択は、誰でもいいから自分に優しくしてくれる人という甘い基準になりやすく、本人には不釣合いな相手を選ぶことも多い。
だが、本人は相手に依存しているので、そうしたバランスの悪さにも気づきにくい。(略)

≪ノーといえない人≫
(前略)薬物やアルコールにも耽溺しやすく、なかなか抜け出せない。
それも、自分の意志が貧弱なためだ。

接し方・・・・・・・・
≪代理人にならない≫
依パの人は、人に判断を求めたり、対人的な折衝を他者に代行してもらおうとする。
だが、そうした代理行為は、本人の判断したり、臨機応変に対処する能力をますます低下させ、依存を強める結果になる。こうした傾向に気づいたときは、できるだけ早い段階で、失敗してもいいから、自分で判断したり、折衝するようにしむけることが重要である。(略)

≪答えをいわないアプローチ≫
依パの人は、すぐに答えを求めたがる。
「結局、どうしたらいいの?」と、正解を欲しがるのである。
その路線に乗って、答えを教えてあげ始めると、自分で答えを考えることを次第にやめてしまい、何か困ったことがあると、すぐ答えを他人に頼るようになってしまう。
答えをいわないアプローチに徹することが、本人を鍛えていくのである。(略)

克服ポイント・・・
≪自分に人生を取り戻す≫

≪自分の気持ちを口に出す習慣を≫
依パの人は、つい自分の気持ちを抑えてしまいがちである。
自分の意見をいったり、主張することを控えて長年暮らしているので、いつのまにか自己主張する能力自体が退化してしまったり、自分の考えや気持ちというものが曖昧になったり、薄まってしまっていることが多い。
そうなると、誰かのそばについて、その人のいう通りに生きていくしかなくなってしまう。
それでは自分の人生であって、自分の人生でなくなってしまう。
日頃から自分の気持ちを口に出して言う習慣をつけよう。
「どっちでもいい」「同じでいい」「あなたが決めて」という態度はやめて、一つ一つ自分の心に訊ねて、本当は何をほしいと思っているかを明確にし、自分で決めるのだ。
それが、人生の大きな場面にあっても、決断できる力を養っていくことにつながるのである。

結局人生とは、自分が望んでいるものになっていくのである。
自分が何を望んでいるかがはっきりしなかったり、人任せであれば、人生がどこに向かっていくかは非常に危ういといわざるを得ない。
日頃から、自分の気持ちをきちんと口に出していうという些細なことの積み重ねが、その人の人生を大きく変えていくのである。


by o-bleneri | 2006-09-16 22:07


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