パトゥのJOY

a0013306_11124975.jpgオーダーしていたジャン・パトゥの名香、「JOY」が届く。
あまりに有名な、もはや”伝説”といったも過言ではないようなこの香りを試すには、ちょっと勇気が必要だったけれど.....しかし他の香り同様、一度気になったら1秒でも早くに試してみたくてたまらない性分のため、包装をほどくのももどかしくそそくさと箱を開け、瓶を愛でる暇もなく、腕にワンプッシュ・・・・+。゜

・・・こ・・・濃ゆい。。。。。;///)
第一印象は、ひたすら 「 濃 厚 」

思わず、間違ってアルコール無しのパルファムを頼んでしまったのかしら?と、思わず瓶をひっくり返して見てしまったほどだったけれど、ちゃんと注文通りの「オーデトワレ」と書いてあった。・・・トワレでここまで濃厚だったら、オーデパルファンや、その上のパルファンはどこまで濃いのだろう。。。などと思いながら、ふと朝方につけたアンソレンスや、テストのために数分前に同じ腕付近につけたKENZOのローパの香りが重なって、JOYそのものの輪郭がよくわからなくなってきたので、一旦すべての香りを洗い流すべく、クレンジングで落として再度確認することに。

・・・けれどトワレとはいえ、これは流石に直接ボディにスプレーできるような濃度の香りではないと思われ、空中にスプレーして軽く通り過ぎる方法を採ることに。
う~ん。。。。。ものすごく濃厚な、蜜のようなフローラル。好きとか嫌いとかいう判断以前に、部屋中に飾られたブ-ケに囲まれているような、むせかえるような「花の香り」に酔いそうになりながらも、、、昨今の、オーデ・パルファムですら昔のシャワーコロンほどの軽さになっている昨今の香りの群れの中、確かにこんな香水は今の時代の中では「特異」かも知れず、けれど・・・昔の「香水」といえば、みんなこんなインパクトがあったものだったかもなぁ、、、、、と、遠い目になった+。゜

亡き姉がこよなく愛し、よく瓶を愛でながらうっとりとした表情で手首に愛おしそうにつけていた「バラベルサイユ」然り、母がドレスアップした時だけにつけていた、特別かつ唯一お気に入りの香りのキャロンの「アンフィニ」然り。。。当時10代の自分といえば、アルコール度の高いオーデコロンか、トワレをつけるにも余程爽やかな香りしか受け付けられなかったためか、どちらも むん と来るような、いわゆる「自分には遠い存在」といった香りだったけれど。。。だからこそ、簡単には扱えないような、つける場所や香らせ方の難しい、「ちょっと危険で妖しい存在」・・・それが、昔のわたしにとっての「香水」のイメージだった筈だった。

しかし今は・・・良くも悪くも、気軽に纏えて毒気も少なく、敷居も低い代わりに、そういった胸騒ぎ?がするようなインパクトも薄いような香りも、多いのかもしれない。。

このJOYも、そんな風な・・確かに、簡単に扱えるような香りではないかもしれない。
若い子にはまずそぐわないだろうし・・・自分自身、若い頃にこれを嗅いでいたとすれば、「わたしには濃すぎて、縁の無い香りかも。。;///)」と、記憶の彼方に片づけてしまっていたかもしれない。

が・・・既に「自分にはまだ早い」とも言っていられない齢にもなり、と同時に昔なら敬遠していたであろうような種類の香水にも挑戦してみようという気構えも備わってきつつある今、出会うべき時期にこの香りに出会って良かったと思う。

とはいえ・・・この香りが、ものすごく好きか?と聞かれれば・・・今はちょっと、何とも言えない。
この先もう少しつきあってみて、どう感じてゆくかはわからないけれど・・・ただ、ここまで多くの人に愛され、憧れの対象でありつづけるだけの価値のある香り。。ということだけは、わかる。

これはいわゆる「花そのもの」の香りだ。香水の殆どが花の香りじゃないのか?と聞かれればちょっと説明が難しいが、それを加工するプロセスを経て変化し、別モノに製品化された「動かぬ”元”花から採った成分の入ったもの」といった距離感を超えて、今にも花粉が鼻に入ってきそうな、右では今花がやっと開かんとし、左は散りかけて花びらが舞っている。。そういう距離にまで迫ってきそうな、「生き物としての花」の、動いている香り。な今この瞬間に巨大なブーケを抱えて歩いているような気分にすらなる。

そういった。。。「まるっきり花の香り」なのに、どこか「動物的」なイメージのこの香りは、ある程度体臭の強い、む~ん。。とした女の人の方が似合うのかもしれない、、、と、つけて外を歩きながら思った。あと、非常に「女度」の高い香りではあるものの・・・人間的に厚みのある、どこかサバサバしたような気風の良い大人の女性がつけても格好いいかもしれない。いやむしろ、あまりにグラマラスで女っ気オーラを半径数十mまで漂わせているようなタイプの女性の香りまでがここまで濃厚だと、あまりにハマりすぎで逆に嫌味にもなりかねなく、「その筋」っぽくなってしまうかも。。。などなど、際限なくイメージが沸いてくる+。゜

イメージ的にも子供向けではない以前に、これが「大人の香り」であろう理由のひとつが、TPOや「匙加減」をわきまえられるような大人の女性が使わない限りは、簡単に「香害」になってしまいそうなほどに強い香りだから。。というのもあるかもしれない。香り自体が大変に「我の強いもの」と思うので、子供っぽさの抜けない、ひたすら我を押し通そうとするような人がこれをつけてしまうと、この香りは簡単に暴走するだろう.....。。。異次元に連れていってくれるような香りも多い中、香水と聞いただけで頭痛を起こしそうなぐらいの「香水嫌い」を作ってしまうのは、そういったつけ方をしてしまうせいなのかもしれない。゜

・・・とここまで書いて、再び室内向けの強さで自分に向けてプッシュしたJOYがそろそろミドルノートに差し掛かった頃、自分の服の香りを嗅いでみて。。。トップノートは先日のENJOYとはまるで違ったイメージながら、ミドルはENJOYとどこか共通するものの、やはりはるかに濃厚ながら。。。最初のインパクトとは違った優しいトーンに変わり、今まで嗅いだことのないような”上質なフローラル”にうっとりとするような香り。。。+。゜正直なところ。。始めの数十分は抜けないような濃厚なトップノートは、自分セラピーならいざ知らず、自分が男性だったらちょっと むん としすぎて嫌かも。。。な香りですが、ミドル以降はかなり気高い香りなので、トップを飛ばして使いこなせば、何とか使えそうかしら。。??

いずれにせよ・・・どれだけ愛用できるか?そして・・・どんなシーンで?というのはさておき、香水は「経験」であると思っているわたしにとっては、このパトゥのJOYの香りというのは知っておいて本当に良かった。そして・・・ジャドールはもう少し前から知っておきたかった。。と後悔するような思いがあったけれど、JOYに限っては、今・この年齢だからこそ良かったのかも。。

おそらくは・・・この香りに使われているお花のうちのどれかが、絶滅危惧種?にでもならない限り、コマーシャル的にこの香りが今更廃番になるとは思えないような気もしますので。。始めてつけるのが50代であっても、60代、そのまた先の世の中の酸いも甘いも噛み分けて達観したような年代になってからであっても、それ相応の感動を与えてくれるような「揺るぎない香り」と思う。

そう。
この香りは「花そのもの」だから、デザインによっては年齢と共に似合わなくなる"アクセサリー"はあったとしても、「生花」が似合わなくなる人は、いくになっても、そういないだろうから。
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by o-bleneri | 2008-05-14 11:27


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