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[ 蜂蜜樽 ]



たまには一緒に
ハチミツ樽で二人
おなじ時を刻んで

すべて洗い流しても残ってる

だからこうして
ここに居られる



© 2004 夢野 粥乃 All rights reserved.



[ 瓦礫の下から ]



瓦礫の下から空を仰ぐ

光に手を翳す



わたしが歩く一本道は

いつか乾いてくれるだろうか



好きなものだけ

心躍るものだけ


それだけあればいい





© 2004 夢野 粥乃 All rights reserved.



[ 軌道 ]



空想と現実の距離

狭間を埋めるものが


夢だったり

謎だったり

恐怖だったり



引力に誘われて旅に出て
出会ったもの


答えと取れば
そこで終わり


問いと取れば
そこから始まる



望むから触れ

望まぬから逃がし

望まぬまま迎え

望めど逢えず



既に悟った筈のこと

進化か退化か停滞か

見失うのは日常茶飯で



現実を知って尚

信じる心に容赦なく暗い影を落としてくれる


誠を知らぬが為に慄く心と白い目が

あまりに滑稽で痛々しく



一輪の青い花を手向けて

それでも進む



太陽が燃え月が動き

夜が来て


ひっくりかえせば朝だ



© 2005 夢野 粥乃 All rights reserved.


by o-bleneri | 2005-03-28 00:00 | 創作


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