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おもいでの夏

おもいでの夏_a0013306_23541545.jpg勤務前の朝のうちにオーディオの配線を済ませた後、ざっとシャワーを浴び、最近お気に入りのカフェオレならぬ「ミルクチコリー」を飲み、家を出る。





最近、やけにお腹が減るスピードが速く、小さなお弁当箱二個では足りないため、大型のおにぎりを三個、お弁当の他に、持参することに。食欲があるということは、良いことだ。

仕事を終え、さっそく今まで聴けなかったCDを再生する。

まずは・・・エヴァンス+。゜
疲れたときは、静かな音楽が聴きたくなる。

続けてトゥーツシールマンのLive。
映画「おもいでの夏」のテーマも収録されたアルバムで、全体に・・バランス良くまとまった感じが・・・もの足りないと感じる方もいそう?な気もしないでもありませんが、わたしにとってはこの・・・”ちょっと古びた感じの甘さ”が、調度良い。
(*’=’*)

映画「おもいでの夏」といえば・・・この映画を初めて観たのは、自分もこの少年同様、子供の頃だ。しかし、とても印象に残る映画だった。

離れに住む人妻と、彼女への淡い思い・・・というよりかは、女性そのものに対する好奇心の芽生え始めた少年を、大人の彼女は優しく導く。室内の柔らかな光の中、静かにガードルを脱ごうとする豊かな金髪の女性の後ろ姿を、「少年の目線」で捉えたようなカメラワークが印象的だった。

こういう品の良い甘さに満ちたラブシーンというのは・・・(最近はあまり観ていないので偉そうなことは言えないけれど。。)昔の邦画では、なかなかお目にかかれなかったように思う。
うっとりと夢見心地のような・・・ひたすら切ない、とろけるように甘い香り。それは何年も前に嗅いだことのある・・・「残り香の記憶」のようなもの?

ものごとなんでもかんでも暴き出さなくては気が済まないような「露悪趣味」の持ち主である限り、こういった感覚は、説明したところで・・・一蹴されるのがオチなんだろうと思う。
体臭の少ない日本人から、オーデコロンが浮いてしまうように。。。自然な愛情表現が、生活シーンに根ざしていないことも、関係あるのかもしれないとも思う。
ようやく・・・ここ、近年は・・多少は、解禁されつつある??といえども、まだまだ日本人にとっては「ラブシーン=秘め事」なのかな?って思ったりする。

個人的には・・・そういった人として「自然」なことまでを、大人がことさら罪悪視したり、隠そうとしすぎると・・・子供はどんどん、人の目を離れた場所へ入っていきたがるように思う。
そして、大人の目の届かない場所で正しい知識も持てないまま、ただ流されてしまうということにもなりかねないように思う。わたしは性に対して、照れるあまりに・・・触れることすら避けようとしたり、極端な罪悪感を植えつけるような言動は、したくないと思う。

ことさら美化するのは又、別の話かもしれないけれど・・・人が、愛し愛されるのはごく自然なことで、けれどそこには・・・どういったリスクもあるのか?ということを、曖昧に誤魔化すでもなく、誇張しすぎるでもなく、伝えられればと思う。
by o-bleneri | 2006-01-26 01:01


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